最大借金7、最下位からの逆転優勝の立役者の一人だ。150キロ超のストレートとフォークを武器に三振を量産し、勝利の方程式の7回を任されている。ポストシーズンでも変わらずに腕を全力で振り、役目を果たしていく。 取材・構成=壁井裕貴 写真=川口洋邦、湯浅芳昭、桜井ひとし 
今季は抑えを任されることもあったが、8月以降は主に7回を任され勝利の方程式の一角として2年連続のリーグ優勝へと導いた
試合終盤の心構え
──
日本ハムとの熾烈(しれつ)な優勝争いを制しての連覇です。率直に今季を振り返ると、どんなシーズンだったでしょうか。
藤井 目標である1年間ケガなく過ごすことができたので、よかったかなと思います。
──目標設定した理由を教えてください。
藤井 故障せず1年間を過ごすことができれば、ある程度勝負できるという自信があるからです。
──数字的な目標はあえて決めなかったのでしょうか。
藤井 特に決めなかったですね。普通にやればではないですけど、数字に関してはある程度出るのかなというのは思っていたので。そこまで結果を追うことはなく、本当にケガをしないことをテーマにして、目の前の1試合1試合を大事にしていた感じです。
──今季は5月7日の
西武戦(ベルーナ)から6月22日の
阪神戦(甲子園)にかけて14試合連続無失点を記録しました。これも、1試合の積み重ねを大事にしてきた結果だと思います。
藤井 試合数は、あまり意識しなかったですね。僕らは、周りの方から言われて気づく程度です。ただ、そのときは「あぁそうなんだなぁ」という受け止め方でしたね。
──中継ぎとして大事な試合終盤を任されています。ゼロで抑えるために大切にしていることはありますか。
藤井 僕は有利なカウント、ピッチャー優位に進めていくということが大事かなと思います。入りからボールボールとなると、向こうもいけるという雰囲気が出るんですけど、こちらが簡単に追い込めれば、相手も迷うことが増えてくると思います。ピッチャー有利なカウントで進めていくためには、ストライクゾーンで攻めていくことですね。ゾーンから大きく外れるということは、バッターは振らないので。その中で空振りを奪うことに関しては、ベース上で振らせるとか。僕の場合は、先頭とかは特に大事に、ピッチャー主導のペースを考えています。
──ブルペンで良くても、いざマウンドに上がると感覚が違うこともある、と聞きます。悪い状態から良いほうへ軌道修正する際に気をつけることはありますか。
藤井 その日によって違いますので、一概には言えません。ただ、今までたくさん試合に投げさせてもらっているので、こういうときはこうだったなとかを思い出します。過去の経験からこういうふうに投げたほうがいいなとかというのを、試合前の投球練習5球で見つけるというか、うまく消化してバッターに臨んでいくというふうにはしています。
──経験値は大きいですね。
藤井 たくさん投げていくにつれて、修正する引き出しは増えました。これまで積み重ねてきた登板数が自分の自信につながっているなと思います。
──今年はシーズン最後まで完走したなかでのビールかけでしたが、どうでしたか。
藤井 まぁ、良かったんじゃないかなと思います、気持ち的にも。実は昨年のビールかけには・・・
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