ドライチの称号は毎年12人にしか与えられない。球団からの最大級の評価であり、選手にはこれ以上ない名誉だろう。 写真=高原由佳、兼村竜介、Getty Images 正攻法こそが礼儀 誠意を示した2球団
NPBドラフト前、球界関係者からこんな話を聞いた。スタンフォード大・
佐々木麟太郎をめぐる、指名順位である。
「まずは、交渉権を獲得しなければ、テーブルに着くこともできません。ただし、ここで『1位』という枠を使っても良いものだろうか……。来年7月のMLBドラフトによっては、拒否される可能性もある。リスクを回避するためにも、2位以下で指名する選択肢もある。もちろん、金額条件は1位評価となりますが……」
“邪道”なやり方では、思いは届かない。本当に欲しいなら、正攻法こそが礼儀だ。第1回入札。9番目のDeNAが佐々木麟太郎を1巡目指名すると、会場はどっと沸いた。12番目のソフトバンクも入札。
永井智浩編成育成本部長はドラフト後の取材対応で「抽選になると思ってなかったんですけど」と、苦笑いを浮かべた。
7月に行われたプロ野球実行委員会で、佐々木が「指名対象」となることが12球団へ通知された。佐々木は来年4月18日に21歳で、同年7月のMLBドラフトの対象選手でもある。NPB指名球団の交渉権は翌年の7月末まで。交渉・契約の解禁は「所属するリーグ戦の終了後」との規約がある。NCAA一部所属のスタンフォード大に在籍する佐々木は・・・
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