今年の日本シリーズのテーマは「リベンジ」に尽きるだろう。昨年味わった悔しさを胸に、再び最終決戦の大舞台へ戻って来た。短期決戦の流れ、その怖さを知り尽くし、戦力の厚さを見せつけた。 
シリーズを通して攻めの采配が目立った小久保監督[写真中央]。甲子園での接戦を制し、福岡に戻る前に決着をつけた
理想と現実の狭間で
交流戦優勝、リーグ優勝。そして、史上最速のリーグ制覇を果たした
阪神を下し、12回目の日本一の栄冠に輝いた。完全制覇とも言える2025年シーズンだったが、開幕当初にこの結末を予想できた者は誰もいなかった。
本拠地で行われた開幕カードの
ロッテ戦に、37年ぶりとなる開幕3連敗といきなりつまずく。その後も波に乗れず、5月1日までにさらに3連敗を1度、5連敗を2度経験。同日時点で9勝16敗2分け、勝率.360、首位とのゲーム差は6の単独最下位とAクラス入りすら危ぶまれる状況だった。原因の一つに開幕スタメンのほとんどが、ケガなどで戦線を離れたことがある。
「理想は先発メンバーを固定すること。控えと役割を分けて戦うことだが、現実的にはその日の調子が良い選手を使って、日替わりで戦っていくしかなかった」
小久保裕紀監督は当初、思い描いていた戦いができず、苦しんでいた。しかし、この時期に身につけた“臨機応変”こそが、のちの日本シリーズで光を放つことになる。
象徴的だったのは第4戦だ。
日本ハムとのCSファイナルステージではL.
モイネロ、
有原航平、
上沢直之、
大関友久、
大津亮介の順で先発を起用。日本シリーズの第1戦は有原、第2戦は上沢、第3戦はモイネロが登板し、ローテーションどおりならば大関だが・・・
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