若い力を軸に再出発を図るマリーンズは現在、「変わらなければいけない」段階にある。サブロー新監督が掲げる“昭和の厳しさ”を伴う改革は、生半可な覚悟ではついていけない。その中心にいるのが、今季初めて規定打席に到達した藤原恭大だ。打席で、守備で、そして姿勢で、チームを前へと押し出そうとする背番号1の覚悟が、今、形になり始めている。 取材・構成=落合修一 写真=橋田ダワー 打率よりOPSを求めたい
──藤原選手の個人のことからお聞きしますが、このシーズンを振り返って、個人的にはどうですか。
藤原 初めて規定打席に到達しました。最低ラインの目標だったので、そこをクリアできたのは良かったと思います。成績に関してはまだまだやれるなというところもありましたし、改善するべきところも多かったと思います。来季はもっと打てるなという感触はありました。
──パ・リーグの規定打席以上で打率3割は1人。藤原選手の打率.271はリーグ10位ですから、悪くなかったですよね。
藤原 メジャー・リーグもそうですが、やっぱりOPS(.694)を求められる時代に変わってきています。長打率(.359)と出塁率(.335)。そこをもっと高めていけるようにやっていければいいなと思います。二塁打(12)や本塁打(4)をもっと増やしたいですし、特に四球(452打席で33四球)を増やしたい。塁にさえ出られれば盗塁もできるし、後続の打者のヒット1本で本塁に返ってくる確率が高くなります。打率もそうですが、出塁率をすごく気にしてやっています。
──今年はチームの143試合中、最多の81試合で一番打者でした。やはり出塁率を意識しますか。
藤原 そうですね。タイプ的に一番のタイプではないですが、高部(
高部瑛斗)さんみたいに初球からガンガン行くタイプではないので、なるべく球数を投げさせたりとか、目に見えない部分で貢献できるように考えてやっています。
──「ガンガン行くタイプではない」とおっしゃいますが、自分ではどういうタイプだと思いますか。
藤原 ファーストストライクのスイング率は今年も低かったですし、去年もそこまで高くなかったので、もっと初球から振って長打を狙わないといけないというところもありますけど、球数も求められているところがありました。史礁(
西川史礁)や高部さんと固まって組むところが多かったのですが、やはりその前に走者として出ておきたい。簡単にアウトにならないようにというのは心掛けてやっていました。後ろに返してもらうとかであったり。野球とはやっぱり流れのスポーツでもあるので、後ろに迷惑をかけないようにというのを意識してやっていました。
──日本の野球って昔は二番打者が犠打で送ってみたいな、基本の形がありましたけど、マリーンズの場合は二番に強打者を置こうという傾向があり、打線の組み方にそういう意識が見えるのですが、やはり一番、二番で点を取れれば理想的ですか。
藤原 そうですね。サブロー監督も「二番に最も良い打者を置きたい」というのはずっと言ってたので。やっぱり史礁が今のマリーンズで一番いい打者だから、シーズン終盤は史礁が二番を打つことが多かった。2人で1点を取れるのが理想の攻撃なんですよ。そういうのを目指してやっていきたいなと思います。
自分はまだレギュラーではない
──西川史礁選手の入団があって、一、二番だったり、守備でも左中間を守ったりということが多かったですが、彼の存在をどう見ていますか。
藤原 入ってきたときからめちゃくちゃいいバッティングしてましたし・・・
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