チーム再建へ、新指揮官は大きく舵を切った。野手8つのポジションは一つとして確約なし。若手にとっては絶好のチャンスが巡ってきた。今季の経験も力に変えて、来季こそは――。内野のレギュラー争いに燃える6人に話を聞いた。 文=島村誠也 写真=太田裕史 
赤羽由紘
今季は六番・二塁で初の開幕スタメン。内外野あわせ63試合に先発した
出場機会を増やしつかんだ自信
「ダイヤモンドは白紙」
ヤクルトの
池山隆寛新監督は就任会見で言葉にした。レギュラーには危機感を、若手には奮起を促すエールと読み取れた。そうして、一軍首脳陣がそろった愛媛・松山での秋季キャンプ。レギュラー奪取を誓う若手選手たちは、グラウンドで汗と泥にまみれたのだった。
赤羽由紘は今季、自己最多となる103試合に出場。打率.209、2本塁打ではあったが、初の一軍完走を果たした。「未知の世界が多かったですけど、1年間戦うことの難しさを知れましたし、自信になりました」と振り返った。
「この経験を来年に生かすことができなかったら、また二軍に落ちたりすると思います。戦う中で自分が思っているより(体の)可動域が出なくなったりがあったので、そういうときの体のケアとか、打席では何とか四球を取るとか、ダメになったときに耐えていけるようにならないといけないなと」
キャンプでは、足で打つ感覚をつかむために、ゴムチューブで体の斜め左方向から引っ張られてのフリー打撃を行う工夫もあった。
「今までは上半身の力で打っていたのですが、下半身で我慢できるようになればタイミングもそうですし、変化球も拾えるようになると思っています」
今季は捕手と投手以外のポジションを守るユーティリティーぶりを発揮した。「でも、来年は内野でレギュラーを獲りたい気持ちがすごく強いです。チームとして見たときに、自分のユーティリティー性は今後も続くと思いますけど、このキャンプではセカンドとサードを多く守っているので、ポジションを絞っていけたら」と内野での勝負に意気込む。
2年目の
伊藤琉偉は、4月20日の
巨人戦(神宮)でプロ初安打を記録し、次の打席ではサヨナラ打。6月5日の
西武戦(ベルーナ)でプロ初本塁打を放つと4試合で3本塁打。遊撃で52回の先発を含む87試合に出場した。守備の選手という印象を大きく変えたが「打撃はその後、どんどん下がってしまったので」と、3本塁打のままシーズンを終えている。
松山では「打撃を良くするには、たくさん振らないといけない」と、早出練習、居残り練習でもバットを振った。
「そのことで、交流戦の良かったときのバッティングを思い出しました。手に力を入れなくても自然とバットが振れるというか。ちょっと体重が増えたのでボールも飛ぶようになりました」
フリー打撃や
ロングティーでは・・・
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