擁護論への違和感に 事情異なる球数制限に疑問 新たな剛腕の登場が起こしたどよめきは、すぐに声を潜めてのつぶやきへと変わっていた。甲子園では記者たちが「こんなに投げさせて大丈夫?」とつぶやき、オフレコの場ではスカウトも「これからつぶれないかだけが心配」と“本音”を口にした。
センバツ5試合、46回を投げ772球。187センチ85キロと惚れ惚れとさせられる肉体の持ち主はまだ2年生になったばかり。百戦錬磨の済美高・上甲正典監督も、戦いが進む中でその起用には頭を巡らせた。232球を投じた広陵高との2回戦から中3日、3回戦の試合前も「投げてみないと私も分かりません。調整法もトレーニングも含め思考錯誤です」と漏らした。
しかし、その済々黌戦を159球で投げ切ると準々決勝の県岐阜商戦が138球、準決勝の高知戦も134球で4戦連続完投。その間、試合前には決まってコンディションを尋ねられ・・・
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