未知なる扉が開いた。
大谷翔平が希望膨らむ第1歩を刻んだ。5月23日の
ヤクルト戦(札幌ドーム)。一軍でのプロ初先発の記念すべきマウンドで、輝きに満ちあふれたポテンシャルを証明した。ヤクルトの一番・
ミレッジへの初球、外角低めに外れた直球は152キロをたたき出した。始まった伝説を見届けた3万6608人の大観衆からは、どよめきと歓声が湧き上がる。初回はバッター3人にオール直球勝負。特異な投手と野手との二刀流挑戦に、半信半疑だった好奇の目をくぎ付けにし、一変させた。
無我夢中で右腕をしならせ、豪快に振り下ろした。「緊張して覚えていない」。無謀であり、球界の常識から逸脱している。プロ入団時からそんな雑音ばかりと闘ってきたが、18歳は健気にこの日が到来することを信じ、目指してきた。3回。
バレンティンへの直球はプロ入り最速157キロをマーク。ダルビッシュが・・・
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