【総論】武田一浩氏[野球解説者] 強固な2枚看板の働きで混パを制した楽天 下位チームは頼りになる先発投手が少なかった 混戦が予想されていたパ・リーグの中で楽天が抜け出したのは、やはりエース・田中によるところが大きかったと言えるでしょう。前人未到の24勝0敗と超人的な働きが最大の原動力となったのは言わずもがなです。さらに田中にプラスして、新人・則本の存在。15勝8敗と貯金を7個作りましたし、田中とともにカード初戦の先発を担い、大型連敗を阻止する役割を果たしたのも大きなプラスとなりました。打線でも
ジョーンズ、
マギーと四、五番が固定できましたし、
銀次、岡島ら星野監督が我慢して起用してきた選手が花開いたのも飛躍の要因。さらに嶋のリードも成長し、藤田、松井の二遊間の守備も鉄壁を誇るなど、センターラインがしっかりしていたことも見逃せません。いずれにせよ、6球団の中で最も戦力的にバランスが優れていたのではないでしょうか。
▲初の日本一に輝いた楽天
西武は2位に入りましたが、ケガのため片岡が72試合、中村が26試合の出場にとどまったことが最後まで響きました。さらに毎年、懸念されているクローザーが今年も固定されず。
サファテの10セーブが最高で、シーズン終盤は涌井が務めていました。優勝するためには・・・
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