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12球団キャンプ通信簿

12球団のキャンプを一挙採点!二軍情報も紹介!

 

今年の春季キャンプを担当記者が採点。2月に行われた試合の結果と二軍情報もお届けする。
※試合結果は2月22日までのもの。写真=BBM

福岡ソフトバンクホークス 90点


[2月試合結果]
○1-0オリックス

GOOD! 故障予防の高い意識
BAD! 城所骨折のアクシデント

色濃く出た「工藤カラー」
故障防止を意識付け


全選手が1カ所に集まるメリットを生かし、くまなく練習をチェックする工藤監督



「工藤カラー」が色濃く反映された。第1クールの3日間、ウオーミングアップに昨年の倍の80分。筑波大大学院でスポーツ医学を学び、故障予防の高い知識を持つ工藤公康新監督は「故障離脱が最も戦力ダウン」と強調。投打に充実した戦力を抱えるだけに、まずはチームに「故障防止」の意識を浸透させた。

 今キャンプで工藤監督がメーン球場、ブルペンに加えて頻繁に足を運んだのがランニング場。全選手に12分間走など持久力系や瞬発系のメニューを課し、チェック。「心肺機能を上げれば毛細血管が増え、肉離れなども起きにくい。回復力も早まる」。2月21日、オリックスとのオープン戦(生目の杜)で死球を受けた城所龍磨が左腕骨折のアクシデントはあったが、彼以外には大きな故障者は出なかった。昨季日本一に輝いた強力打線は健在で、松坂大輔も新加入した投手層の厚さも含め、連続日本一へ投打ともにスキは見当たらない。あえて課題を挙げれば、常勝軍団構築へ向けて「若手の底上げ」のテーマをどう実行していくかだ。

【二軍キャンプ情報】
若手の底上げにも成果


 2年目の上林誠知が、一軍デビューへ向けて猛アピールを続けている。2月16日の二軍紅白戦で工藤監督が見守る中、2点三塁打を含む2安打2打点。入団直後から高い打撃技術に定評がある19歳は、その才能を今にも開花させようとしている。「若手の底上げ」をテーマとする工藤監督は、二軍練習も連日チェック。水上善雄二軍監督も「若手の目の色が変わってきている」と、大きな手応えをつかんでいる。

オリックス・バファローズ 90点


[2月試合結果]
○9-0KT、○4-1KT、●0-1ソフトバンク

GOOD! 実戦で機動力野球が機能
BAD! 和製大砲が故障で出遅れ

最善を尽くして開幕を待つ

新加入の中島も、遊撃、三塁、一塁と、日替わりポジションでノックを



 ストーブリーグでは、アッと驚く大型補強が話題を呼んだオリックスだが、中島裕之小谷野栄一バリントン、ブランコら新加入選手たちも順調な調整ぶりを披露。11月末に右ヒジの手術を受けていたエース・金子千尋も2月18日には早くもブルペン投球を解禁。手術から80日目で28球を投じるなど、順調な回復ぶりをアピールした。その中で、和製大砲・T-岡田が左肩炎症で出遅れるという残念なアクシデントもあったが、15日の韓国・KTウィズ戦でチーム1号となるソロを放つなど、3打数3安打2打点で出遅れ挽回の猛アピールを見せたのは明るい話題だ。

「成功する確率を高めるために最善を尽くしたい」とは、キャンプ初日の森脇浩司監督のコメント。守備面ではキャンプ序盤から新構想の「複数ポジション制」を披露し、攻撃面では11日の韓国・KTウィズ戦で、新人・小田裕也の2盗塁を含む7盗塁をマークし、これまでテーマとして掲げてきた機動力野球を実践してみせるなど、開幕に向けチーム作りは着々と進行している。

【二軍キャンプ情報】
2000本まで残り77本


 沖縄・宮古島で行っているB組(二軍)キャンプには、ベテランの谷佳知平野恵一、ドラフト2位入団の宗佑磨ら計30人が参加した。昨季、オリックスに復帰した谷は、残り77本としている通算2000本安打達成が当面の目標。フリー打撃で長打性の当たりを何度も放ち「例年どおりにできている」と順調な調整ぶりをアピールした。2月9日で42歳を迎えた大ベテランは古巣での記録達成に向け燃えている。

北海道日本ハムファイターズ 90点


[2月試合結果]
○6-3DeNA、○19-8ハンファ、○5-3起亜、▲2-2楽天、●0-4ヤクルト

GOOD! ダブル武田に復活の兆し
GOOD! 外野陣の激しいバトル

大谷以外は混とんか
先発ローテを巡る戦い


順調に仕上がり、開幕投手に任命された大谷。連日長時間の練習で追い込んでいる



 主力選手に大きなケガもなく、順調に日程を消化。天候にも恵まれており、予定どおりに実戦もこなしている。

 そんな中で・・・

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