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前田健太 カープ “節目の男”

 

「マエケンに尽きる」と大賛辞を送ったのは広島緒方孝市監督だった。リーグ戦再開となる6月19日のDeNA戦(横浜)で先発した前田健太。貫録の投球で抑え込み、球団通算4000勝となるメモリアルを今季初完投勝利で飾った。23日時点で首位・巨人に2.5ゲーム差。6位と言えど、優勝はまだあきらめない。
写真=高塩隆

球団通算4000勝を達成して、Wピース



カープの“節目の男”がまたやった!


 カープのエースというだけでなく、“節目の男”と言ってもいいだろう。 6月19日のDeNA戦(横浜)に先発した前田健太は、6回までわずか被安打2、無失点の力投。四球も1。今シーズンでも、最も安定した投球内容で投げ続けた。MAXも152キロ。7回にバルディリスにタイムリーされ1点を失ったが、そこから、またピッチを上げて、8、9回は内野安打1本を許しただけ、119球という理想的な球数で今シーズン初の完投勝利を達成した(3対1)。これが記念すべき広島球団4000勝となった。

  これでようやく5勝5敗のタイ。昨年から続く勝ったり、負けたりのパターンから抜け出せてはいないが(昨年は11勝9敗)、この初完投勝利で、エースの自覚を思い出してほしいものだ。

  2010年から3年連続でセ・リーグ最多イニング投手となっているが(いずれも200イニング以上)、最多イニングを投げながら、10、12年は最優秀防御率投手。これが、マエケンの本領だった。 それが今季は、防御率はいいのだが(この時点で1.92の3位)、勝ち運をつかめず、それまで3完投をマークしても勝ち星はなし。それがようやく勝ちに結びついた。

「一人ひとりアウトを取るつもりだった。自分をうまくコントロールしながら投げられた」と前田。自分を取り戻しつつある、ということだろう。

 それにしても、ここというときに目立つ男だ・・・

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