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DeNA・乙坂智インタビュー「ベイスターズで日本一になりたいという気持ちは誰にも 負けません」

 

DeNAのシ烈な外野手争いに地元出身の若手が必死に食らいついている。昨年、プロ初打席初HRの派手なデビューを果たした4年目の21歳は、独自の野球観で虎視眈々とレギュラー定着を見据える。
※成績、記録は9月24日時点。取材・構成=滝川和臣、写真=井田新輔、大泉謙也

タフさが必要
一軍で戦う厳しさ




 一番に固定されていた石川雄洋が故障により戦線を離脱。その穴を埋めるべく抜てきされたのが「あいつは思い切りがいい」と中畑清監督が評価する乙坂智だった。8月1日の広島戦(横浜)で「一番・センター」で先発に起用され、4打数2安打。積極的なバッティングと俊足を生かした外野守備でチャンスをつかむと、その後、印象的なプレーをいくつも見せた。

――8月7日、阪神戦(横浜)では試合を決める3号3ランをバックスクリーンへたたき込みました。

乙坂 相手投手はメッセンジャーでしたが、あのときは「このあたりにボールが来そうだな」と感じて、そのコースにバンッとバットを出した。雰囲気があったんです。「ここらへんに来るだろう」と。

――9月2日、中日戦(ナゴヤドーム)では2点リードの9回裏、二死からの左前打を見事なバックホームで同点の走者を補殺。チームの危機を救うとともに、試合を締めくくるプレーでした。

乙坂 あの場面、打球が飛んできそうな感じがしたんです。「自分のところに飛んできたらどうしよう……」ではなくて、「来たらこうしよう」と落ち着いた気持ちで、準備していました。レフト前なら、(ランナーコーチは)絶対に回してくるから、前に出て捕って投げようと考えていました。自分のイメージどおりでしたね。

――そういう感覚はよくあるのですか。

乙坂 昨年、プロ初打席で初ホームランを打ったときも同じ感覚でしたね。自分でもよく分からないのですが、たまにあるんです。

――一軍で帯同するなかで勉強になることはありますか。

乙坂 一軍で試合に出続けるタフさというか、高いレベルでパフォーマンスを維持することの大切さと難しさを痛感しました。精神的にも肉体的にもタフさが求められるし、試合間の移動も多く、体を休める時間も二軍とは違います。そういう意味ではもっと自分を高めていかないと、と思いました。

――パフォーマンスをキープするためには何が必要でしょう。

乙坂 最初のころは一軍での動き、流れが分からなくて、ただがむしゃらに必死でやるだけでした・・・

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