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年末特別企画
取材ノートに残されたマル秘エピソード パ・リーグ編

 

セ・パでトリプルスリー達成者が出現し、シーズン最多安打記録も塗り替えられるなど例年になく盛り上がった2015年のプロ野球界。本誌各球団担当も選手のプレーに熱心に追ったが、まだ誌面に掲載していない隠されたドラマが取材ノートに残っていた。喜怒哀楽が詰まったマル秘エピソードをここで公開しよう。

ソフトバンク・真夏の炎天下で練習した理由


 チームが千葉からの移動休みだった8月10日、内川聖一はその足で地元・大分に向かった。グラウンドを借りて打撃練習を行うためだった。8月に入ってからの8試合で31打数6安打と状態が急降下。4日には打率が3割を切っていた。右打者前人未到の8年連続打率3割がかかったシーズンに、「自分のバッティングが分からない」と見失っていたスタイルを取り戻そうともがいていた。

 翌日、内川は試合前練習を回避するほどの体調不良を訴えた。試合には点滴を打って強行出場したが、4打数無安打に終わった。その翌日も4打席とも音なし。すると13日の同カード、内川は左ワキ腹に違和感を訴えた。シーズン100試合目にして初めて、四番から内川の名前が消えた。「四番を任せられるのは内川君しかいない」と全幅の信頼を寄せていた工藤公康監督も、そこから7試合、内川をスタメンから外した。

 結局、以降は1度も3割ラインに乗せられないままシーズンを終えた。その引き金となった体調不良に、真夏の炎天下で行った練習の影響は大きかった。空調の効いた本拠地・ヤフオクドームを使用する選択肢もあった。しかし、内川が練習を行うことで、多くの球団スタッフの手を煩わせることになる。「自分のことだけを考えていればいい立場ではない」。チームを一番に考えた主将の気遣いが、そこにあった。

日本ハム・監督に直談判した背番号11


 5月22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で大谷翔平は先発したあとに栗山英樹監督へ、抑え切れない思いを携帯のメールに託して懇願した。「もしチャンスがもらえるなら、明日も使ってほしい」。これまで、体調面を配慮する首脳陣が避けてきた登板翌日の野手出場を志願した・・・

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