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法大野球部 豪華OBが「名門復活」を期待

第1部では「特別功労賞」と「功労賞」の表彰があり、豪華なOBの顔ぶれが壇上に勢ぞろいした(左から五明公男氏、長池徳士氏、田淵幸一氏、山本浩二氏、山中正竹氏、竹内昭文氏、江川卓氏、萩原俊幸氏、神長英一氏、小山克仁氏、稲葉篤紀氏)

 

豪華OBの激励に青木久典監督がV奪回を宣言


 法大野球部の創部100周年記念祝賀会が1月16日、東京都内のホテルで行われた。東京六大学野球連盟の役員、明大OBの星野仙一氏(東北楽天副会長)らプロ・アマの球界関係者など、約1110人が出席した。

 パーティーは2部構成。第2部の冒頭では法大・田中優子総長が祝辞を述べる前に、前日のバス事故で多くの学生が犠牲になったことについて触れ「冥福と回復。祈りが届くと信じています」と黙とうを捧げた。

 第1部では「法大野球の父」と言われる故・藤田信男氏(元部長・監督ほか)と、故・浦堅二郎氏(元先輩理事)に特別功労賞が贈られた。また、選手、監督、審判員で活躍したOBに功労賞が授与。2日後(18日)に野球殿堂入りが発表された東京六大学歴代最多48勝の山中正竹氏、同2位の47勝の江川卓氏のほか、プロでも活躍した長池徳士氏、田淵幸一氏、山本浩二氏、稲葉篤紀氏ら豪華な顔ぶれが登壇した。

 各年代OBによる特別座談会では、松永怜一氏(元監督)が叱咤激励している。
「100周年には優勝回数を50回の大台に行きたいと思っていただけに、達成できず(44回)何よりも残念。戦前戦後の苦労した先輩方がいたことを忘れることなく、新しいスタートを切ってほしい」

 法大は1987年秋に30度目のリーグ制覇を飾って以降、早大を抜き優勝回数でトップを維持。ところが昨秋、早大が45度目のVを遂げて、単独首位の座を明け渡している。

 祝宴の第2部で野球部OB会の法友野球倶楽部・山中会長は「先輩の英知を現役は受け継ぎ、さらに自分たちで改革を志し、未来の礎を築いてほしい。必ずや法政大学の栄光はよみがえる」と名門復活を期待。山中氏が4年時に指導した稲葉氏は「監督は同級生。今年はリーグ優勝、日本一と大きな目標を持ってほしい」とエールを送っている。

 この言葉を受けた就任2年目の青木久典監督は「優勝回数は追いつけ追い越せでトップにし、次の世代につないでいく」と、V奪回を力強く宣言した。

第2部では法友野球倶楽部(OB会)の田淵幸一、山本浩二両副会長の同級生で、明大OB・星野仙一氏も“友情出演”してパーティーを盛り上げた



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