ヤクルトの石川雅規が尊敬し、目標とする選手に山本昌氏を挙げているのは有名な話だ。そんな2人の対談中、インタビュールームに高津臣吾投手コーチが入ってきた。それに気づいた山本昌氏は「ぜひ石川に1度タイトル取らしてあげて。まだ取っていないから」とお願い。すると高津コーチは力強く「分かりました」。そして石川も「よろしくお願いします！」と言うとその場にいた取材陣も含め全員が笑顔に。軽く冗談を交わし合い、高津コーチは「では！」とその場を後にした。

　山本昌氏と同じように長く現役生活を送ったチームの大先輩である高津コーチは今、最も近くで石川を鼓舞している。まだまだ衰えを感じる年齢ではない。まだまだチームを引っ張ってくれ、と。若い選手が多いチームだけにベテラン・石川の存在が心強いことは間違いない。

　一方の山本昌氏も他チームだったにもかかわらず自分を慕う石川をいつも鼓舞し、その目標として先を走り続けた。決して迷わぬよう、諦めぬようにと深く刻んだ山本昌氏の轍（わだち）をいま、石川も力強く歩んでいる。そんな石川に2人ともがタイトルを取ってほしいと思っている。そしてそのタイトルはやはり……。

　この続きはぜひ2月17日(水)発売の週刊ベースボール本誌（※週刊ベースボールONLINEでは2月19日(金)公開）にてお送りします。お見逃しなく！（ヤクルト担当CA）