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指揮官インタビュー
対談 福良淳一監督x伊原春樹「当たり前のことを当たり前に」

 

昨年6月2日、成績不振により休養した森脇浩司監督に代わり、監督代行として急きょチームを率いることになった。そして、オフに正式に監督に就任。指揮官としてイチからチームづくりを任されることになった福良淳一監督はいかにして5位からのジャンプアップを狙うのか。2004年にはオリックス監督を務めた伊原春樹氏が直撃した。
構成=小林光男、写真=佐藤真一、湯浅芳昭(インタビュー)

チームのためにプレーしなくていい


伊原 昨年はシーズン途中で監督代行となり、今年から正式に監督となったけど気持ちの面で変化はある?

福良 「監督代行をやれ」と言われたときはびっくりしましたけれど、正式に監督に就任しても、そんなに変わらないですよね。ただ、「やってやろう」という闘志は湧きました。

伊原 キャンプ前日、1月31日にミーティングをやったと思うけど、そこではどのような言葉を選手にかけたの。

福良 「チームのために」ということは考えないで、個人のために頑張ってくれ、と。そのために個々のレベルアップをしてほしいということです。

伊原 巨人高橋由伸新監督にも同様の質問を投げかけたけど、答えはまったく同じだったね。実は俺も監督をやっているときに、そういったことは選手に言っていた。マネしないでよ(笑)。

福良 (笑)。本当、自分の大切な人、例えば家族のためにプレーしてほしいんですよ。

伊原 「監督のために頑張る」と言う選手もいるじゃない。

福良 立場的には口では言うかもしれませんけど、本心では……。

伊原 だから、監督が最初に示せばいいんですよ。

福良 活躍したときに誰が一番、喜んでくれるかということですよね。

伊原 そうだよな。

福良 あとはあきらめずに、粘り強くプレーしようということ。143試合、最後の最後まで戦う。この2点をミーティングで選手に言いましたね。

伊原 それで、目指す野球はどういったことなの?

福良 いつも言っているように・・・

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