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新助っ人の素顔
インタビュー オリックス・コーディエ「みんなと同じ優勝という目標に向かって」

 

今季、加入した新外国人は12球団で計33人。期待どおりに活躍するのか、その実力が気になるところ。中でも注目を集める投打2人の新助っ人を直撃し、“素顔”を探った。まずは160キロ超の速球で脚光を浴びる剛腕の声からお届け。日本の地で剛速球を披露すべく、着々と準備を進めている。
取材・構成=鶴田成秀、写真=松村真行(インタビュー)、佐藤真一

9回のマウンドに立つために


記録更新の期待も十分だ。日本プロ野球の最速記録は、2008年のクルーン(当時・巨人)と14年の大谷翔平(日本ハム)がマークした162キロ。オリックスの新クローザー候補に挙がる右腕は、この数字を上回る最速166キロを誇る。その剛腕を披露するためにも、そして9回のマウンドに立つためにも、まずは「信頼を勝ち取る」ことを目指す。

――キャンプ2日目に早くもブルペン入り。2月12日にはシート打撃に登板と、早めの調整が目につきました。何か意図があったのでしょうか。

コーディエ シーズン前は基本的にゲーム勘を取り戻すことが大事になる。日本のキャンプインはアメリカよりも2週間早い。例年なら家にいる時期ですが、早くゲーム勘を取り戻すためにも、調整を早くしたんです。ただ、仕上がりが早くてもゲーム勘は別。これからのオープン戦で、ゲーム勘を研ぎ澄ましていきたいと思っています。

――投球練習の後には「早く日本のマウンドに慣れたい」と言っていましたが、違和感はありますか。

コーディエ メジャーのマウンドに比べると確かに日本のマウンドは柔らかいけど、今のところ、戸惑うことなく投げられています。



――シート打撃では安打性の当たりを打たれることも少なく、調整の順調さがうかがえました。

コーディエ シート打撃の目的は、日本の打者をまず知ること。まだ対戦の機会が少ないので、増えてくれば傾向も分かってくるはず。だからアメリカにいたときよりも、実戦で多く投げていきたい。打者と対戦しながら、どういうプランを練っていくか探したいんです。ただ、自分の強みは『攻めのピッチング』。それは貫いて、さらに必要なものは何か、何が足りないかを探し、加えていきたいと思っています。

――攻めの投球とは、内角を突くという意味ですか?それともスピードで押していく?

コーディエ それは、どちらでもないし、どちらでもある(笑)

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