かつて選手、コーチとしてともにヤクルトで優勝を目指した2人には、“ヒジの手術“からの復帰という共通点がある。経験したからこそ分かる喜びとジレンマ。過酷なリハビリからの復活を果たした2人だからこそ見えた景色とは。荒木大輔氏が館山昌平の胸の内に迫る。 取材・構成=阿部ちはる、写真=小山真司(インタビュー) 復帰したマウンドは浦島太郎状態
荒木 昨年のタテ(館山)の復帰は僕自身もすごくうれしかったよ。チームも14年ぶりの優勝だったしね。
館山 僕もすごくうれしかったです。11試合しか投げていないんですけど、心の底から喜べました。
荒木 俺もやっぱりそうだったもん。故障から戻ってきた年(1992年)に優勝しているしさ。
館山 ケガをしていないときは、自分の成績がベストじゃないと優勝してもつまらないんじゃないかなとかそういうふうに思ってましたけど、離れている期間が長いと、チームで一緒に戦っていること自体がすべてというか。
荒木 復帰した、ということが自然とチームの力にもなるんだよね。やっぱりタテの復活がそういう状態にみんなをしたなと思ったよ。苦労している部分は見ているわけだから。
館山 復帰したときに一番思ったのは・・・
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