長年ロッテの投手陣を支え、「ミスターサブマリン」として下手投げの代名詞的な存在だった右腕が米独立リーグから帰国。今季から社会人の新日鐵住金かずさマジックで兼任コーチを務め、先のスポニチ大会では2試合に登板し、貫録の投球を披露した。古巣である社会人復帰の理由、野球人としてのビジョンをうかがった。 取材・文=中島大輔、写真=大賀章好、BBM 海外経験を経てたどりついた境地
アメリカ、ベネズエラで送った2年間の海外生活を終えた
渡辺俊介にとって、新日鐵住金かずさマジックの選手兼コーチとして久々に立った日本のマウンドから見える光景は、以前とまるで異なるものだった。
プレーする場所が海外から日本、自身の立場がプロから社会人に変わったからではない。もっと根本的な変化が、渡辺の身に起きていた。
「感覚としては、今は98%コーチです。コーチとして投げるのは、正直しんどいですよね。楽しむより、チームの選手に対しての意識があって投げています」 3月12日、JABAスポニチ大会予選リーグの東京ガス戦で、渡辺は16年ぶりに社会人野球のマウンドに登った・・・
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