男泣き 写真=内田孝治 @4月19日 千葉ロッテ-福岡ソフトバンク(QVCマリン) 目がみるみる潤み、ボロボロと大粒の涙がこぼれ落ちてきた。大きな被害をもたらし、いまなお多くの人たちが避難生活を強いられている熊本地震。熊本出身のロッテ・
伊東勤監督は、試合前に自ら募金活動をしていたが、ファンから「頑張ってください」と声をかけられているうちに涙が止まらなくなった。80歳の母親が熊本市内におり、実家の中は16日の本震でグチャグチャになったという。
「自分があそこに行けない悔しさ、被災された大変な方たちの姿を目にしたら、いても立ってもいられない。少しでもいま自分ができることが何かと考えたら、野球で勇気づけるしかない」(伊東監督)。
各球団で募金活動が行われ、「野球で勇気や希望を与えられたら」と20日の
阪神戦(神宮)で一軍初登板初勝利を飾った
ヤクルト・
山中浩史をはじめ、熊本出身の選手たちの奮闘も目立つ。いまはそれぞれが、それぞれの立場でできることをやるしかない。