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チームレポート

金本阪神の“超変革” 2つの大きな柱

 

シーズン43試合を消化し20勝20敗3分けの貯金0とチームとしては苦しい立場の阪神だが、その一方で、若手選手が躍動感あるプレーを見せている。昨年までに見られなかった数の若手を一軍に登用し、失敗をしても経験を積ませている。なぜ、次々と若手が出てくるのか――。そこには金本知憲監督の一貫した「若手育成」への姿勢がある。

数年先の常勝チームを作るため、若手育成を推し進めている金本監督。就任当時から若手起用法は一貫している


好調な選手を使い二軍推薦選手に出場機会を


高山俊/一軍初出場=3月25日


 5月4日、中日戦(ナゴヤドーム)4回。大きな弧を描き、打球がレフトスタンドに飛び込む。原口文仁のプロ入り初本塁打だ。1年前に誰が彼の一軍出場を予側できただろうか。本人も考えさえしなかっただろう。4月27日に、育成選手から支配下登録、さらに一軍昇格、その日に一軍デビューを飾った。まさにシンデレラストーリー。その後は正捕手扱いでスタメンマスクをかぶり続けている。

原口文仁/一軍初出場=4月27日


 今季、阪神の一軍の試合に初出場した選手はルーキーの高山俊に板山祐太郎、3年目の横田慎太郎陽川尚将。4年目の北條史也は昨年代打1打席のみ。そして原口と田面巧二郎は育成選手から支配下となり、さらに一軍に昇格した。5月5日にはドラフト2位の坂本誠志郎も一軍に昇格と、多くの若手が一軍の空気を吸っている・・・

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