週刊ベースボールONLINE

球界クローズアップ

交流戦 “大誤算”に悩まされる3球団

 

今週末で早くも終了予定の交流戦。どの球団も交流戦をきっかけに勢いを加速させることを狙っていたが、それに明らかに失敗したチームがある。先週までの4カードを終えた時点で交流戦順位が下位に沈む3球団。阪神オリックスヤクルト。苦境が浮き彫りとなった球団の大きな誤算とは――。
写真=BBM

阪神・頼りの投手陣が壊滅状態に


6月10日の日本ハム戦[札幌ドーム]で藤川がレアードに逆転サヨナラ2ラン。投手陣が踏ん張り切れない


 打線に経験の少ない若手を起用しているため、大量得点が多くは望めない。そこで投手陣に踏ん張ってもらうしかない──そんな状況で阪神は交流戦に入った。だが、交流戦直前に、クローザーのマテオが右肩違和感で離脱。藤川球児が代役となる非常事態に。一方、先発陣も岩貞祐太が成長を見せたが、そのほかのメッセンジャー能見篤史藤浪晋太郎が本来の姿を取り戻せないまま、不安の中での交流戦スタートとなった。

 期待の岩貞は、疲れが見えるような投球で2試合に登板し1敗。昨年、交流戦で本調子となった藤浪は、6月2日の楽天戦(Koboスタ宮城)で完封し、復調が期待されたが9日のロッテ戦(Q VCマリン)で打球を右手に受け負傷退場。能見は好投するも2連敗と先発の交流戦防御率4.13は、チーム防御率を上回ってしまっている。唯一、メッセンジャーが2試合ともクオリティースタート超えで2勝をマークし、奮起していることが明るい材料だ。

 その先発陣よりも誤算となっているのが中継ぎ、抑え陣だ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング