交流戦でも圧倒的な力をセ・リーグに見せつけたソフトバンク。その強さを巨人との3連戦を中心に、野球解説者・鹿取義隆氏に分析してもらった。キーワードは「準備」だという。


　巨人との対戦ですが、3戦トータルでは、ちょっと圧倒的になってしまいましたね。いやあ、ソフトバンクはほんとに強い。

　ただ、そのなかで1戦目は見ごたえある好勝負だったと思います。巨人先発の菅野智之が5四球と乱れたのはソフトバンク打線を警戒し、際どい球で勝負したのと、ソフトバンクの打者が低めのボール球をまったく振ってこなかったからです。これは菅野のデータを分析し、しっかり準備したということでしょうね。セのNo.1ピッチャーを絶対に打ち崩そうという集中力を感じたゲームでした。

　菅野は、3回に内川聖一に右前にタイムリーを浴び、先制点を許しました。打ち取った当たりではありましたが、内川は追い込まれると・・・