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球界インサイドレポート

ソフトバンクを追走するロッテ&日ハム 逆転のための3箇条

 

今シーズンも圧倒的な強さを見せつけているソフトバンク。そんな絶対王者に何とか食い下がろうとしているのが、パ・リーグ2位のロッテと同3位の日本ハムだ。ゲーム差は開いてはいるが、まだまだ勝負はこれから。“ストップ・ザ・ソフトバンク”の旗手となる2チームの今後の戦いを占ってみた。
※成績は6月26日時点

ロッテ・狙うは“先行逃げ切り”、初回の攻防がカギとなる


一、打を“線”にしろ!
二、先制点を許すな
三、今宮&柳田を抑え込め!


 王者相手の滑り出しは悪くなかった。4月5日から敵地ヤフオクドームに乗り込んでの3連戦で2勝1分け。3戦目は相手エース格の攝津正から4回1/3で7点を奪って粉砕、18安打17得点の大勝を飾った。この登板を機に攝津は二軍降格。鷹の先発陣は再編され、安定感を手に入れることになるのだから皮肉な話だ。

 しかし、その後は地元QVCマリンでの5連敗を含む1勝7敗と手も足も出ない(直後の三連戦は1勝2敗で今季4勝9敗1分け)。チーム打率は.216に留まり、総得点41も最初の3連戦を除けば8試合でわずかに16。鈴木大地が打率.233、ほかの4球団相手にはいずれも3割を大きく超える角中勝也も.238と、打を“線”にしているキーマンが封じられている。現在は一番に固定されつつある細谷圭が.323とチームで唯一、気を吐いているだけに、三番に座る角中が先制パンチのカギを握る。

バットマンレースをリードする角中もソフトバンク戦では打率.238。打線をつなげるためにもこの男の爆発は必須


 太刀打ちできない原因は常に“先制”を許していることにある。敗れた7試合はすべて先手を奪われた。11試合のトータルでも1、2回のスコアは得点が5に対し、失点は18だ。抑えるべきは柳田悠岐今宮健太。柳田は.510という強烈な出塁率で攻撃のリンクマンとなり、今宮も打率.310、12打点と二番打者とは思えぬ仕上げ役を演じている。現在は一番に入る今宮から始まり、二番・城所龍磨を加えた初回の攻撃をいかに切り抜けるかが、試合の行方を左右する最初にして最大のカギとなる・・・

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