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横浜高・藤平尚真 プロ入り3年後にはエースになれる逸材

 

高校野球の全国49地区の地方大会は7月31日に終わり、夏の甲子園に出場する代表校が出そろった。神奈川大会を3年ぶりに制したのは横浜高。ドラフト1位の有力候補として、スカウトが熱視線を送る152キロ右腕・藤平尚真を、“プロの目”から鋭く斬り込む。


 春夏を通じて甲子園優勝5度の名門・横浜高のエースを任されているだけに、マウンドでの立ち居振舞いに安心感がある。2年生だった昨夏も背番号1を着け、チームを背負う立場にいたが、最上級生になり、さらに貫録がついた。努力を惜しまない練習量の賜物だろうが、昨夏より体が一回り大きくなり、パワーアップと並行し、フォームも安定してきた。

 投手とは制球力が生命線だ。第一印象としては、コントロールミスの少ない投手と感じた。今回、視察したのは今夏の初登板となった県大会3回戦(対松陽高)。3回をパーフェクト(6奪三振)に抑えて、全44球がストレートという配球だった。シュート回転せず、対右打者の外角ギリギリへのボールは、かなり遠くに見えるはずだ。一方、対左打者には、鋭くキレ込んで来る。本人はこの真っすぐに強いこだわりを持っているそうだが、高めでも空振りが取れる重い球質は、プロのスカウトが「ドラフト1位候補」に挙げるのもうなずける。昨年のドラフト会議の1位入札で3球団(中日日本ハム)が競合したソフトバンク高橋純平よりも直球の質は上、と見る。

 なぜ、球質が良いのかと言えば、その根底はフォームにある・・・

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