1991年以来、25年ぶり7回目の優勝を飾った広島東洋カープ。カープ六十数年の波乱万丈の歴史を彩ったレジェンドたちに今回の優勝の分析と祝福のコメントをいただいた。 衣笠祥雄「今回の優勝で選手たちが何を学び、どう成長するかに興味があります」
25年ぶりの優勝が決まりました。ほんと、よかった!けど、長かったですねえ。少し感傷的な言い方になるかもしれませんが、この間、球団のフロント、スタッフが、いつかきっと優勝できると信じ、継続して支えてくれたからこそのV達成だと思います。
今年、「これは優勝できるな」と思ったのは交流戦が終わったあたりです。11連勝で差をつけ、ほかのチームが完全にガックリしていました。そう考えると、広島を勢いづけてくれたのは、
オリックスになるのかな。6月17日からのオリックス3連戦で
鈴木誠也選手が2試合連続サヨナラ弾、3試合連続決勝弾。あそこで流れが一気に来ましたから。若い選手がきっかけをつかむというのは、本当にすごいことですね。いま彼は首位打者を狙う勢いです。これからタイトルを意識して少し落ちるかもしれないし、経験がないから逆に突っ走れるのかもしれない。いずれにせよ、楽しみに見ていきたいと思います。
最後の天王山が8月5日からの
巨人3連戦[東京ドーム]でしたね。まず、巨人が2つ勝って、ゲーム差も4.5になった。次の試合をやられたら少し苦しくなるかなと思いましたが、9回二死からの逆転勝利。あれは大きかったですね。その後はまったく危なげなく、一気に引き離していきました。
われわれが初優勝の1975年との共通点もあります・・・
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