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野球教室を開校した元近鉄・水口栄二の“第二の人生”

野球教室を開校した元近鉄・水口栄二の“第二の人生”

 

近鉄・オリックスでの17年間は、チームの中心選手として活躍。引退後は打撃コーチとして実績を積んだ水口。その打撃理論には定評があった。その理論を生かすべく2013年に野球教室「野球心」を西宮市内に開校。今年で4年目だが、生徒たちにさまざまなことを教えられる日々だという。
取材・文=椎屋博幸、写真=BBM

自分の経験を伝えたい



 もっと簡単に打撃フォームの基本を教えることができ、実力を身に付けさせることができると思っていた。現役時代、コーチ時代に蓄積してきた打撃理論、コーチングにはある程度の自信はあった。だが、それをはるかに上回る打撃理論が必要な仕事、それが小、中学生を教える野球教室だった。

 1991年ドラフト2位で早大から近鉄に入団した水口栄二。入団当初、破壊力抜群の「いてまえ打線」を目の当たりにし、打撃への基本的な考えを変えざるを得なかった。足のつま先から体の使い方を考察し打撃フォーム理論を作り上げ、ノートに書き留めていった。その理論とともに2007年まで17年間第一線で活躍。現役時代の終盤には「この打撃理論は合っているか。誰かに伝えたい」と思うようになっていた。そしてオリックスコーチ時代の5年間で選手相手にその理論を実践し、成績を伸ばす選手たちに手応えを感じていた。

 12年シーズン限りでオリックスの打撃コーチを退任するのだが、自分の野球理論は間違っていないという確信めいた自信を持っていたこともあり、「この理論でアマチュアの子どもたちがどれくらい変化して成長するのかな、というところを見てみたい」と野球教室を興すことにした。

 右も左も分からない状況で、まずは場所探しから始まった・・・

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