石川雅規、喜びと悔しさのどちらも味わった2016年シーズンだった。プロ15年目で迎えた150勝。だが、ふくらはぎ痛で約2カ月の離脱を経験。優勝も逃した。その悔しさを晴らす来季以降、そして節目の数字に到達したからこそ明確になった、さらなる高みへ。背番号19の目は、まだまだ輝きを失うことを知らない。 取材・構成=阿部ちはる、写真=内田孝治、前島進、神山陽平、BBM 感謝がつまった偉業達成
――今年は通算144勝でのシーズンインでした。そして8月27日の
阪神戦[甲子園]で節目となる150勝を達成。おめでとうございます。
石川 ありがとうございます。やっぱり150も勝てるとは思っていなかったというのが率直な気持ちですね。ただその分140近く負けているので、そっちの悔しい気持ちのほうが強いかなと。毎年キャリアハイを目指して頑張るという目標があるので、そういう意味ではもっと早く達成したかったというのが正直なところです。
――6月にはふくらはぎを痛め2カ月近くの離脱がありました。
石川 やっぱりプロの一軍でやり続ける難しさ、一つ勝つ難しさというのをあらためて実感しました。先発であれば5回をしっかり投げ切らないと勝ちはつかないですし。ただ100勝とか150勝とかを目指してプロに入ってきたわけではないので、一つひとつの積み重ねが150という数字になったのかなとは思います。あらためてひとりじゃ勝てない数字だなと。野球ではグラウンドに出ている9人もそうですし、どの競技もそうですけど・・・
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