11月4日、そして翌5日は、広島の球団史に刻まれる2日間となった。4日には日米通算200勝を挙げ、リーグ優勝で有終の美を飾った黒田博樹が引退会見。約20分に渡り、現在の心境を語った。さらに翌日には41年ぶりの優勝パレードと、優勝報告会を開催。パレードには31万3000人の大観衆が駆け付けた。 写真=湯浅芳昭 最後に思い知らされた勝負の厳しさ
シーズンが終わってちょっとたったので、まだ引退の実感はないですけど、時間がたつにつれて引退したんだなとやっと感じ始めているところです。ホッとしたのが一番。今年1年、何とかケガなく、少しでもチームに貢献できたかな、という安心感のほうが強いですね。結果的にチームが日本一になれなかった悔しい思いはありますけど、自分の中では出し切ったという充実感があります。
日本シリーズは第7戦までいけば自分が投げるつもりでいましたし、日本一になるために投げたかったですけど、こればかりは勝負事。なかなか自分の思うとおりにはならないなと、最後の最後で勝負の厳しさを思い知らされました。
本当に出来過ぎの野球人生だったと思います。最後はこういう形でリーグ優勝できましたし、僕の中では満足できる野球人生でした。
チームメートとはそんなに話す機会も時間もなかったんですけど、みんな一人ひとりにありがとうという気持ちを伝えさせえてもらいました。新井(貴浩)にはしょっちゅう会ってるんで、そこまであれなんですけど。彼もまだあまり実感がわいてないんじゃないかなと思いますね。
日本シリーズでの最後の1球は、自分ではこれが最後と思って投げていなかった・・・
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