選手のプライベートに迫る「My TIME〜素顔の時間〜」。今回登場する楽天・足立祐一選手は社会人出身の1年目捕手です。“ポスト嶋”の一番手としてホームベースを守る27歳のオールドルーキーに、グラウンドでは見せない一面を明かしてもらいました。
取材・構成=富田庸、撮影=桜井ひとし、BBM

僕はメモして覚えるタイプ。システム手帳は必需品です！

　私服はラクで動きやすいのが一番。と言っても、セレクトするのはほとんど妻。僕にファッションのこだわりはないので、妻が選んだものを着るだけなんです(苦笑)。今日のようにTシャツ、ジーンズ、スニーカーがほとんどです。ブランド？よく分かりません！

　カメラマンさんのリクエストでこんな薄着になりましたけど、普段はもちろんジャケットを着ます。仙台は東京と比べて寒くなるのが早いですから。

　ルーキーイヤーとなった今季は選手寮に入り、仙台で“単身赴任”しています。今年で27歳ですし、1年目から勝負だと思っていましたから。妻や2歳の娘に会えないのは寂しいですけど、今の時代はテレビ電話があるので安心。毎日、妻に電話して、娘にも代わってもらっています。まだ小さいですし、久しぶりに帰って「誰、このおじさん？」と思われるのだけはイヤですから(笑)。

　シーズン中のオフはゆっくりしたいところですが、丸一日、体を動かさないと気持ち悪いタイプなんです。だから、午前中に軽く練習して、午後から出掛けることが多いです。同じ寮住まいの茂木(栄五郎)と一緒に行動することが結構ありますね。先日は2人で秋保(あきう)温泉に行ってきました。仙台市内にあり近場なんですけど、落ち着いたいいところで気に入っています。

　今年は嶋(基宏)さんがケガをしてから、先発マスクをかぶらせてもらえる機会が増え、多くの経験を積むことができました。5月に一軍に上がった当初は、投手とサインが合わなかったり、変化球の曲がりなども把握していなくて苦労しました。そこで役に立ったのが、今回持ってきたシステム手帳。スケジュール管理が主ですが、僕はメモして覚えるタイプ。投手の特徴や監督、コーチに言われたことなど、大事なことは書き留めています。今はまだまだですけど、いずれは自分のスケジュールだけでなく、捕手として投手陣もしっかり“管理”できるようになりたいですね！


PROFILE


あだち・ゆういち1989年9月22日生まれ。東京都出身。桜美林高-神奈川大-パナソニック-楽天16=1年目。強肩がセールスポイントのルーキー捕手。正捕手・嶋の代役として73試合に出場し、救世主的存在となった。

【発掘！オフショット】久米島で泡盛職人に!?

　プロ野球選手として第一歩を踏み出した2月、沖縄・久米島での春季キャンプ。初の休日にはルーキーたちが泡盛作りを体験した。「琉球泡盛」の前掛けもなかなかサマになっている足立、茂木栄五郎、吉持亮汰、石橋良太の4人/写真左から)。アルコール度数43度の古酒を試飲した足立らは「うおっ」「ノドが熱いっ」と四苦八苦しながらも、「意外と飲みやすい」と堪能した。今季はパ・リーグ5位と不本意な結果に終わったが、来季こそはホンモノの“勝利の美酒”を味わえるか。