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追悼

ダリル・スペンサーからの手紙 ありがとう、阪急。ありがとう、すべての日本の野球ファンよ

 

ファンサービスは熱心だった


2011年3月末、アメリカ在住のダリル・スペンサー氏より一通の手紙が届いた。小社で発行した氏のベースボール・カードを送った際の礼状だ。今年1月2日に死去が明らかになった氏の貴重なメッセージとして、ここに日本語訳を掲載したい。

 ベースボール・カードを送ってくれて、本当にありがとう。発売後、すぐに売り切れたなんて、驚いたよ。私が日本でプレーしたことは、まだ忘れられていないんだなあと、しみじみ思った。

 しかしながら、日本の野球殿堂に今回も入れなかったことには、とても落胆した(※1)、ここ3年か4年でもらった手紙のなかに5ページにもわたるものがあって、その人は、私がギャンブルで数年間、刑務所に入れられていたというんだ。そんなことは断じて真実ではない。私は刑務所に入ったことも、逮捕されたこともない。おそらく、これが私が日本の殿堂に入れない理由なのではないかと思っている。

 私は日本で成したことに誇りを持っている。日本の野球をより進化させたのは私なのだ。

 いまだに苦い思い出もある。ホームラン王にチャレンジすることが許されなかった1965年のことだ・・・

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