中京学院大の先輩になぞらえて、周囲は“菊池涼介二世”と呼ぶ。シュアな打撃と脚力を生かした華麗でダイナミックな守備は、確かに日本球界No.1セカンドを彷彿させる。しかし──。V奪回を目指す巨人が、1位指名で欲した野性味あふれる吉川尚輝の、オンリーワンに迫る。 取材・構成=坂本匠、写真=松村真行(インタビュー)、BBM 高橋由伸監督にビビる
取材場所となった、中京学院大中津川キャンパス内の応接室に姿を見せた吉川尚輝は、グラウンド上で見せる躍動的でワイルドな姿とは正反対に、礼儀正しく、落ち着きのある好青年だった。巨人のユニフォームサプライヤーでもあるアンダーアーマーのトレーニングウェアは、インタビュー後に体を動かすために身に着けてきたもので、自他ともに認める練習の虫。1月9日から始まる新人合同自主トレ、そして2月1日からの春季キャンプ、シーズンと、野球漬けの日々を歓迎した。 ──この号の発売日には入寮も済み、新人合同自主トレもスタートしています。望みどおりの野球漬けの日々です。
吉川 ジャイアンツから1位で指名していただいたこともあって、11、12月は表敬訪問や取材などいろいろありまして、めちゃくちゃ忙しかったです。ドラフト直後は大学の公式戦が残っていたので、そちらに集中できたんですが、その後が……。
──嵐のような時間だった?
吉川 はい。こういうのには慣れていないので(苦笑)。野球をしていたほうが、ずっと楽です。
──プロ入りへ向けて、この冬の期間は、どんなことをテーマに過ごしていたのですか。
吉川 キャッチボールや技術的なことも練習に取り入れましたが・・・
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