大学卒業後にアメリカでスポーツ医学を学び、世界各地でトレーニングを指導してきた住田ワタリ氏。今冬にはメキシコで開催されているウインター・リーグに帯同。プロスペクトたちが腕を磨く現地の野球に触れた。計4回の短期連載の第3回は、メキシコの日本の“野球”への関心を探る。 文・写真=住田ワタリ、構成=吉見淳司 「トレーナー!」
ベンチで
ディアス監督が叫ぶ。ホーム上で倒れ込んだ捕手に駆け寄ったアキレスは慣れた手つきで処置を行い、監督に交代の合図を送り選手をダグアウトに下げた。
ベネズエラ出身のアキレスはアメリカの大学でスポーツ医学を学んだ公認アスレティックトレーナー(ATC)。夏季はMLB傘下のマイナー・リーグのヘッドトレーナーを務めている。近年、中南米出身のATCが増え、母国語での質の高い治療やコンディショニングがウインター・リーグでも受けられるようになった。MLB傘下の選手が出場するウインター・リーグでは、アメリカの資格を持ったトレーナーの存在は、ケガの予防やコンディショニングの把握も含め、預ける側、預かる側ともにメリットは大きい。
マサトラン市の球団、ベナドスのGMバルデス氏は、「日本人のトレーナーを積極的に採用したい」と言う・・・
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