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開幕直前のチームに何が起きている!? 12球団 春の“誤算”

 

シーズン開幕へ向け、着々と調整を続ける各チーム。しかし、思いどおりにいかないのが世の常だ。この春、チームを悩ませた“誤算”とは。また、一部球団には“うれしい誤算”もあったようで……。12球団の現状をテーマ別に探ってみた。

テーマ(1)「期待の新戦力が……」


日本ハム・期待の大田が開幕絶望……ケガ人続出で苦難の船出へ

日本ハムでの決意の再出発だったが、早くも試練に直面した大田


 新天地での大逆襲を誓っていた大田泰示にとっても、チームにとっても痛過ぎるバッドニュースとなってしまった。3月4日の巨人とのオープン戦[札幌ドーム]の8回二死二塁、代打で二ゴロを打った際にワキ腹に痛みを訴えた。MRI検査の結果は左腹斜筋挫傷。全治は早くて4週間と診断され、開幕も絶望となった。沈痛な面持ちで「ケガをしないようにやってきたんですけど……自分の責任です」と唇をかんだ。

 誰よりも大田の入団を心待ちにしていたのが栗山英樹監督だった 。キャンプでも「思ったとおり。あのスケールの大きさは、なかなか持っている人はいない」と絶賛するなど、陽岱鋼が抜けた打線の起爆剤として大きな期待を寄せていた。ただでさえチームの外野陣は淺間大基が腰痛で早々に出遅れ、谷口雄也も右ヒザ前十字じん帯の手術で今季絶望を余儀なくされており、この男の存在は大きな戦力として考えていた。それだけに指揮官も落胆の表情を隠せない。

 エースの大谷翔平に続いて、外野のレギュラー候補だった淺間、大田を開幕前に欠くことになった栗山ファイターズ。日本一連覇への戦いはいきなり苦難の船出となってしまった。

■巨人・FA補強の目玉の1人も……キャンプ1カ月を三軍暮らし

鳴り物入りで入団した山口俊。それだけに現状は寂し過ぎる


 もう、どんなネガティブな情報が明らかになっても、驚かない。右肩の違和感のため三軍で調整中の山口俊の一軍合流は、早くても4月中旬になる見込み。昨季、DeNAでキャリアハイの11勝(5敗)を挙げFA権を行使した右腕を、中日との争奪戦の末に4年総額8億円の大型契約で迎え入れた。もちろん、菅野智之、M・マイコラスに次ぐ先発3番手を期待してのことだ。しかし・・・

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