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F連覇へのキーマンSPインタビュー

日本ハム・岡大海インタビュー 剥き出しのオーラ「ここでレギュラーを奪えなければ、もうこの先も取れないぐらいの覚悟を持ってやりたい」

 

ギラギラとしたオーラをまとい、プロ4年目の若武者が静かに牙を研いでいる。誰もが認める身体能力とポテンシャルの高さで、2017年さらなる大ブレークが期待される岡大海。背番号も「18」に変わり、狙うは不動のレギュラーの座と全試合出場。剥むき出しの野心を胸に、野球人生を懸けた勝負の1年が始まる。
取材・構成=松井進作、写真=榎本郁也、早浪章弘


さらなる高みへ勝負の4年目に挑む


昨シーズンはチームのミラクル逆転Vの大きな要因となった15連勝の立役者として、また初出場した日本シリーズでも躍動した岡大海。それでも本人に満足感はなく、残ったのは悔しさだけ。いまの自分に決定的に足りないもの──。それが明確になった1年だったという。

──オープン戦も終了。いよいよ2017年のペナントレースの開幕が目前に迫ってきましたね。

岡 そうですね。バッティングのほうは全然(オープン戦で)成績を残せなかったので、納得してない部分が大半なんですけど。それでも思うように打てないときでもバントや進塁打なりでチームに貢献できることはあるので、ペナントレースでもそのあたりはずっと追い求めていきたいと思っています。

──チームとしては外野の絶対的な存在だった陽岱鋼選手が巨人にFA移籍。入団4年目の今シーズンはレギュラーを取れる大きなチャンスがいま目の前に広がっています。

岡 最終的に決めるのは監督や首脳陣ですけど、僕の中では今シーズンレギュラーを奪えなければ、もうこの先もずっと取れないぐらいの覚悟を持ってやっています。こんなチャンスはないですし、絶対にやらなければいけない1年。大げさに聞こえるかもしれませんが、僕の野球人生を大きく左右するシーズンだとも思っています。

──レギュラー奪取のために、自分が一番アピールしていきたいストロングポイントはどこだと思っていますか。

岡 すべての面でアピールしていかないといけないんですけど、強いていうなら足ですかね。野球をやる上でのすべてのスピード。僕自身も昔から走れる選手にすごく魅力を感じてきましたし、過去3年間のシーズンはいずれも足のケガで満足にプレーできていないですから……。「もう岡は走れない」と言われたくないですし、自分の大きな武器として磨いていきたいと思っています。

──悔しさ、もどかしさの過去3年間だったと。

岡 悔しさしかないですね。昨年も後半は一軍でプレーすることができましたが、シーズン中盤までずっと足のケガとリハビリで二軍でしたから。「自分は何をやっているんだろう……」と自暴自棄になるときもありましたし、試合に出続けるというのがいまの僕に一番足りないものなので。トレーニングの仕方もそうですが、それこそ食生活の面からも見直してみようと思って昨年ぐらいから取り組んでいます。

──チームの先輩である田中賢介選手にも食事のアドバイスを昨年からもらっているとか。

岡 そうなんです。これまであんまり栄養のこととか考えずに偏った食事をしていたんですけど・・・

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