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第89回選抜高校野球大会

4発の“空中戦”制した猛打・大阪桐蔭高が履正社高を下し5年ぶり2度目V

 

第89回選抜高校野球大会の決勝が4月1日、阪神甲子園球場で行われた。対戦カードは史上初の大阪勢による顔合わせ(選抜決勝での同一都道府県の対戦は5度目)が実現。大阪桐蔭高は計4本塁打の長打力を前面に、5年ぶり2度目の優勝。履正社高は3年ぶりのファイナル進出を果たすも、悲願の初優勝はならなかった。

3対3で迎えた9回表、一死二塁から大阪桐蔭高は代打・西島一波が起死回生の勝ち越し左越え2ランを放った。カウント2ボール1ストライクからの4球目、履正社高のエース・竹田の甘く入った直球を見逃さなかった


2年生には背負わせない。あくまで3年生のチーム


 大阪桐蔭高は藤浪晋太郎(現阪神)がいた2012年以来、2度目の紫紺の大旗を手にした。春夏通じ6度目の栄光。甲子園決勝では負けなしと、府内のライバル・履正社高に4本塁打と圧倒した。甲子園制覇はすべて平成以降で、この10年で春夏5回。この5回、優勝へ導いた西谷浩一監督は、歴代6位の甲子園通算42勝となった。

エース・藤浪[現阪神]、澤田[立大-現オリックス]の両右腕を擁した2012年以来、2度目のセンバツ制覇。大阪桐蔭高は今回で春夏通算6度目の決勝進出だが、無敗の勝負強さだ


 監督に就任した1998年当時は、PL学園高の全盛時代。何度も王者の壁に跳ね返されてきた中で、改善したのが寮生活。悪しき伝統だった上下関係を一切、排除した。雑用から解放された1年生の練習確保が、チーム力アップの要因。今春も2年生が活躍したが、西谷監督は・・・

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