第2戦にサヨナラ適時内野安打を放ち、初勝利を呼び込んだ安部。「一人ひとりのつなぐ意識がこの結果になった」とチーム一丸を強調した
25年ぶりのリーグ優勝は新黄金時代の幕開けとなるか。1980年以来の連覇を目指す昨季のセ・リーグ覇者は、阪神をホームに迎えて2勝1敗と勝ち越しに成功。大荒れの試合はあったがまずまずの出足となった。 勝ち越しスタートでVへ好発進
マツダ
広島では初となる開幕戦白星を目指した3月31日の阪神戦。昨季沢村賞投手のジョンソンを先発に立てて万全の態勢で臨んだが、エースがまさかの大誤算だった。初回にいきなり無死満塁とされると、
原口文仁の左翼二塁打などで2失点。その後も自慢の制球が定まらず、3回2/3を8安打5四死球7失点と来日3年目で最短の降板となった。
6対10の敗戦に
緒方孝市監督は「自分たちの野球ができなかった」と悔しがったが、「明日は勝ってファンに挨拶できるようにしたい」と気持ちを切り替えられたのは、昨季に勝率.710と驚異的な強さを誇った本拠地が舞台だったことが大きかった。
その翌日の第2戦は先発の
岡田明丈が2回までに5四球6失点と前日のジョンソンと同様に大荒れ。だが、
田中広輔、
菊池涼介、
丸佳浩のタナキクマルがチームに“らしさ”を取り戻させた。
4点を先制された初回、田中が左前安打で出ると、菊池が四球でつなぎ、丸が今季第1号となる左翼への3ランですぐさま1点差に。その後も3人合わせて4安打5四球4得点と得点源となった。
両軍合わせて28四死球を数えた5時間24分の大乱戦は、延長10回に
安部友裕の適時二塁内野安打により9対8のサヨナラで広島に軍配。序盤のビハインドをはね返す粘り強さは、“逆転の広島”の異名を取った昨季を再現するかのようだった。
4月2日の第3戦でも同級生トリオが機能。1回裏に先頭の田中が左前打で出塁すると・・・
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