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12球団序盤戦通信簿

12球団序盤戦通信簿 楽天・救援陣が奮闘し驚異のスタートダッシュ

 

開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。
※成績は5月7日時点

●パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス
●セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日

投打がかみ合い首位を走る楽天/写真左から則本、島内


一番打者が得点源に


 5月7日の西武戦[メットライフ]に勝利して、12球団で20勝一番乗り。貯金は今季最多の「13」までふくらんだ。この予想外ともいえる快進撃を支える要因を挙げれば、まずは活発な打線である。

 2017年版新打線の目玉といえば、茂木栄五郎、ペゲーロの超攻撃的一・二番コンビだ。この西武戦でも3回に茂木が左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、続くペゲーロも逆方向のレフトへ2点本塁打。この3点目がモノをいい、わずか4安打ながら楽天が3対2の逃げ切り勝ちに成功している。

 前日には打撃不振の四番・アマダーが今季初めてスタメンを外れたが、猛打賞5人(ペゲーロ、島内宏明ウィーラー聖澤諒足立祐一)と打線が爆発。20安打10得点で圧勝した。五番・銀次、今季は下位打線に座る岡島豪郎もバットが好調で、どこからでも点が取れる打線がウリだ。

 投手陣をけん引しているのは7年目右腕の美馬学で、抜群の制球力を武器にここまで無傷の4連勝。エースの則本昂大は3勝、FAで新加入した岸孝之も2勝と存在感を発揮しつつある。そして先発陣以上に勝利に貢献しているのが、昨年機能しなかった救援陣。6回・福山博之、7回・森原康平、8回・ハーマン、9回・松井裕樹という勝利の方程式が確立できている点が大きい。これで小差逃げ切り勝ちが可能になった。森原に加えて、菅原秀高梨雄平という新人セットアッパー3人は、いずれも初勝利を手にしている。

 不安要素といえば・・・

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