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12球団序盤戦通信簿

12球団序盤戦通信簿 西武・上昇気流へのカギは先発陣の踏ん張り

 

開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。
※成績は5月7日時点

●パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス
●セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日

四番の中村が万全な体調で打線の核となっている


中継ぎは12球団屈指


 先発陣は明暗が分かれた。エース・菊池雄星、ウルフが開幕から順調に白星を積み重ねているが、多和田真三郎は0勝2敗で、4月29日に右肩の違和感で登録抹消。高橋光成も試合中盤に突然の乱調で大量失点を喫する登板が続き、0勝4敗と勝ち星から見放されている。先発のコマ不足で二軍に代役候補が少ないのも悩みの種だ。2戦目に投げていた野上亮磨をカード頭に配置するなど、首脳陣も先発ローテの編成に苦心している。

 救援陣は大石達也が5月3日に首痛で登録抹消されたのが痛手だが、牧田和久、シュリッター、武隈祥太増田達至と開幕から好調を維持して12球団でも屈指の安定感を誇る。試合終盤まで接戦に持ち込めば勝機が見い出せる。先発の踏ん張りが上昇気流へのカギになりそうだ。

 野手は遊撃で不動のレギュラーに定着した新人・源田壮亮の存在が大きい。手堅い守備と俊足に加えて打撃もミート力が高くコンスタントに安打を打ち続けている。一番・秋山翔吾、三番・浅村栄斗が打撃好調を維持しているだけに、つなぎ役で二番・源田は外せない。

 昨季は左股関節痛など故障に苦しんだ四番・中村剛也も状態が良い。開幕から17試合連続安打。5月5日の楽天戦[メットライフ]は8号決勝弾で球団最多記録タイの915打点に到達した。来日通算100号を達成したメヒア、勝負強い打撃で主に指名打者で出場する栗山巧と相手投手に息つく暇を与えない。

 懸念材料は・・・

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