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わがチームの“うれしい誤算”

わがチームの“うれしい誤算”台頭する NEW STAR セ・リーグ編

 

交流戦を間近に控える2017年シーズン。各チームには、それぞれ多くの手応えと、多くの誤算がある。ここでは本当の意味での“誤算”はひとまず置き、開幕前は予想できなかった活躍を見せ、“うれしい誤算”となっている新しきスターに注目してみた。(成績は5月11日時点。)

ヤクルト・星知弥 真っ向勝負で突き進む!



 苦しんだ末に手にした、価値あるプロ初勝利だった。「チームに勝ちをつけられたのが一番です。気持ちで負けないよう、向かっていくことができました」。ヒーローインタビューでは背筋をピンと伸ばし、新人らしく初々しく受け答えをした(写真左は真中満監督)。

 最速156キロ右腕として春季キャンプから評価を高め、セットアッパーの一員として開幕一軍にその名を連ねた。4月1日のDeNA戦[神宮]でデビューを果たすと3試合連続無失点。しかし直後に試練が待っていた。4月9日の広島戦[マツダ広島]では、1点リードの7回に登板するも、自身が与えた四球に味方の失策が重なり4失点。初黒星を喫した。続く12日の中日戦[神宮]では同点の延長11回に本塁打を浴び、2試合連続で黒星を味わった。

 それでも先発のオーレンドルフが不振で二軍へ降格したことで、今度は先発での起用が決定。そして2度目のチャンスをものにしたのだ。ただし反省点も多い。この日は序盤に四球を連発するなど5回3失点でマウンドを降りた。「今日の内容じゃ厳しい。もう一つギアを上げてほしい」とは、栃木の同郷人・真中監督の言葉。求められるレベルは高い。


阪神・梅野隆太郎 投手陣の信頼を得て飛躍



 春季キャンプ終了時に、金本知憲監督は梅野隆太郎を正捕手として起用する方向性を示した。強肩と打撃が売りであったが、ワンバウンド処理と配球の精度が課題で、正捕手は奪えていなかった。しかも昨年は売りの打撃が不振に陥った。オフにはその打撃面を強化し配球も勉強。キャンプでは、投手とのコミュニケーションを今まで以上に増やした。

 迎えた開幕戦でスタメンマスクをかぶると、ワンバウンドを後ろにそらさない守備力に磨きをかけ、盗塁阻止率もリーグNo.1に。それにより投手陣からも信頼を得られるようになった。疲れが見え始めた5月3日のヤクルト戦[神宮]に1試合だけスタメンを外れたが、それ以外は先発で起用され続けている。

 打撃面では、守備に重きを置くあまり打撃不振に。しかし、本誌5月8日号の谷繁元信氏の「9のテーマでキャッチャーの神髄をレクチャー」を読み、これを打撃面に生かし・・・

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