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新進気鋭インタビュー

二木康太インタビュー 恩返しを誓う──。 「我慢して昨年使ってよかった、と思ってもらえるような成績が残したい」

 

開幕から低空飛行が続くチームの中で、高々と舞い上がろうとしている若カモメが1人──。いまだ成長途上の右腕は“力”で先発ローテをつかみ取った。強い思いを胸に秘めながら、二木康太は“恩返し”を誓っている。
取材・構成=杉浦多夢、写真=榎本郁也、BBM ※記録は5月24日時点


安定感をもたらしたストレートの威力


開幕からチームが苦しむ中で、21歳の右腕が奮闘している。昨季、3年目にして先発ローテーションの座をつかみ、21試合に先発すると、プロ初勝利を含む7勝をマークした。しかし、先発陣の軸へと成長することが期待された2017年、開幕先発ローテーションから零れ落ちてしまう。それでも、与えられたチャンスでしっかりと結果を残し、自らの手で再び先発ローテの座を引き寄せた。ここまでチームトップに並ぶ2勝をマークする若き右腕は、その成長曲線をさらに上向かせようとしている。

──今シーズンはここまで安定した投球が続いています。昨年は実質デビューイヤーで、1年間ほぼ先発ローテーションを守りました。得るモノは多かったと思います。

二木 やはり1年間、一軍でやるっていうのはすごく大変というか、精神的にも肉体的にもしんどい部分がたくさんありましたね。でもそれは実際にやってみないと分からないことですし、まだまだ自分に足りないものがたくさん見えた1年でした。

──足りないものというと。

二木 体力面はもちろんなのですが、野球に対する考え方ですね。メンタルコントロールとか、試合に入っていくときの気持ちの作り方、負けてしまったその後の週の過ごし方というのは勉強の連続。体力面も精神面も、どちらも大変でしたね。

──さらなる飛躍を期して迎えた今季ですが、開幕先発ローテーションには入れませんでした。

二木 1年前も絶対に先発ローテに入ってやろうという気持ちでしたし、今年も先発ローテ争いから始まったので、気持ち的には1年前と変わらず、必死にアピールしていこうと思っていて。実際にオフからキャンプ、キャンプからオープン戦とケガなくしっかり入っていけたんですけど……。開幕から先発ローテに入れなかったのは悔しかったですね。一番最初にある目先の目標だったので。

──それだけに4月14日の初先発(西武戦、ZOZOマリン)には期するものがあった。

二木 その試合での先発はけっこう前から言われていたんです。開幕の直後くらいですかね。6連戦になる週だったので、英二さん(落合英二投手コーチ)に「先発が1枚増えるから、しっかり下(二軍)で投げていればお前にそこをやるから」って。だから、もし初先発で全然ダメだったら、もう今年1年はチャンスがないんじゃないかな、くらいの気持ちでした。懸ける思いは大きかったですね。

──7回を4安打、無四球で1失点。期待に応える内容でした。

二木 点を取られてチームも負けてしまったので(2対3)、良かったとは言えないですけど。でも、最低限というか、いい形で1年をスタートできたかなと思います。

──その後の2登板は勝ち星もつきました。ストレートの球速や球威は昨年から格段に上がっているように感じます。

二木 自分が投げている感覚も昨年より良いですね。実は投げ方というか、腕の使い方をオフの間に少し変えたんです。右腕を後ろに引くときに遠回りしていたのをコンパクトに。昨年のシーズン中から英二さんにずっと言われていたポイントだったんですけど、オフの間に思い切って変えてみようと。それが今はしっくりきている感じです。ただ、昨年も最初のほうはスピードが出ていたんですよね。それが、シーズンが進むにつれて落ちていってしまったので。大事なのはこれを維持することだと思います。

──フォークも決め球としてだけではなく、カウント球にも使えています。5月6日のソフトバンク戦[ZOZOマリン]ではキレもコントロールもバツグンでした。

二木 どうですかね。でも真っすぐのスピードが速くなって、フォークもスピードが上がっているので、ストレートでも変化球でも腕が・・・

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