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訃報

名将・上田利治氏死去 阪急黄金時代を築いた理論派の闘将

 

1975年の日本シリーズで広島を破り、阪急を球団初の日本一に導いた


 最後に取材させていただいたのは4年前だ。都内のご自宅にお邪魔し、あの「1時間19分」の話を聞いた。35年前のことをついこの間のように、よどみなく理路整然と振り返り、時に驚くほど口調が熱くなった。

 1937年1月18日、徳島県生まれ。徳島・海南高から関大に進み、捕手として村山実(のち阪神)とバッテリーを組んだ。59年に広島入りも肩を壊し3年で121試合の出場のみ。早くも62年からコーチになる。

 阪急へは、広島で現役を終えた強打者・山内一弘の推薦で、西本幸雄監督から直接勧誘を受けた。71年からコーチとなったが、西本は早い時期から「後継者は上田」と考えていたらしい。73年、南海にプレーオフで敗れた後、西本は辞任。上田も「責任はコーチの自分も同じ」と辞めるつもりでいたが・・・

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