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新進気鋭インタビュー

オリックス・武田健吾インタビュー 積極果敢な姿勢で

 

プロ5年目を迎え、才能が開花しつつある。ロメロ吉田正尚が故障離脱した5月は連日、外野のスタメンに名を連ね、打率3割をキープしてチームの不振をカバーした。故障者が復帰し、スタメン出場が減りつつあるが、レギュラー奪取へ、限られた出場機会やベンチ内でも、積極果敢な姿勢は崩さない。
取材・構成=鶴田成秀、写真=早浪章弘、BBM ※記録は7月22日現在


オフの取り組みが実を結んだ前半戦


攻守走3拍子そろった外野手として、高卒1年目から期待を寄せられてきたが、昨季までの4年間で一軍定着とはならず。ただ、昨季終盤に一軍昇格を果たし「真っすぐを弾き返せるようにならないと」と、明確な課題を得た。オフにフェニックス・リーグ、U-23W杯で課題克服に取り組み、迎えた今季。4月12日に一軍昇格を果たすと、コンパクトかつ力強いスイングを見せ、前半戦を終えて打率3割を維持している。

──前半戦を終えた時点で64試合に出場。手応えもつかんでいるのではないでしょうか。

武田 自分の中では、いい感じで前半戦を終えられたかなと思っています。中でも昨年からの課題だった打撃で、良い感じをつかんでいて、自分が思い描いた打撃ができたかなと思います。

──目指す打撃に近づいている。

武田 いや、目指しているモノとは別なんですけど、まず『自分がやりたいこと』『やるべきこと』ができたかな、と感じているんです。

──『自分がやりたいこと』『やるべきこと』とは。

武田 昨年はシーズン終盤に一軍の試合に出させてもらいましたが、一軍の投手の強くて速い真っすぐを弾けなかったんです。だからまずは、速い真っすぐを仕留められようにならないといけない。その思いで昨年のオフから取り組んでいたんです。

──バットを短く持っているのも、その意識の表れでしょうか。

武田 そうですね。短く持ってコンパクトに。それで、一発で仕留められるようになることも増えてきたと思うし、前半戦では打率でも3割をキープしているので数字の面でも結果に表れているのかなと思います。

──打席でも、カウントに応じて持ち変えていますね。

武田 2ストライクに追い込まれたら、より短く持っているんです。普段はだいたい指2本から3本分くらい短く持っているんですが、追い込まれたら3本から4本にしています。コンパクトに振って、速い真っすぐに振り負けず、強く弾き返していきたいと思っているんです。

──バットを短く握り直すことは、昨年は見られないことでした。

武田 昨年のオフから意識的にやっていたんです。田口(田口壮二軍)監督と話をして・・・

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