6連敗を、さらには10連敗を立て続けにストップさせた。チームの苦境に立ち上がったのはドラフト1位、18歳の右腕。田中将大、則本昂大の後を継ぐ犬鷲の絶対的エースへ。その王道を今、歩み始めた。 取材・構成=阿部ちはる、写真=高原由佳、榎本郁也、BBM ※記録は9月10日現在 腹八分目が勝利の要因!?
連敗を繰り返すチームの救世主として台頭してきたのが、ルーキーの藤平尚真だ。チームが6連敗して迎えた自身3度目の登板でプロ初勝利を挙げると、4度目の登板ではチームの連敗を10で止めた。負ければ球団ワーストタイの11連敗。さらにその2日前には、エースの則本昂大がサヨナラ負けして悔し涙を流していた。そんな状況の中、堂々としたピッチングでチームを救ったのだった。 ──9月5日の
日本ハム戦[富山]では、チームの連敗を10で止める見事なピッチングを見せました。
藤平 その前の試合(9月3日の
ソフトバンク戦=ヤフオクドーム)で則本さんが9回に1点を取られてサヨナラ負けした試合をずっと見ていました。やっぱり則本さんの姿を見て、チームも絶対に何か思うことがあったはずなので、僕も全力でがむしゃらに投げてチームの流れ、雰囲気というのを少しでも変えられたらなと。そして、とにかく絶対に点を与えないということだけを考えて投げていました。
──則本投手の姿を見ていたからこそ、重圧もあったかと思います。
藤平 かなりありました。富山に入る前の日、練習中に「お前しかいないから頼むぞ」みたいなことを則本さんに言われて・・・
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