注目された今年の「清宮ドラフト」は幕を閉じたが、ドラフト戦線は早くも来年に向けて動き出している。来年は夏の甲子園が100回大会を迎える記念イヤー。2000年生まれのミレニアル世代がその主役に躍り出る。また、大学・社会人にはどんな逸材が控えているのか。どこよりも早いドラフト戦線を占う。 高校野球イヤーに、ミレニアル世代旋風
2018年は「高校野球イヤー」である。春のセンバツは90回、夏の選手権は100回の節目を迎える。両大会とも「記念大会」としての位置づけであり、出場校も例年よりも増枠(春=32→36、夏=49→56)され、甲子園は空前の盛り上がりを見せるはずだ。来年の高校3年生は2000年生まれ。つまり「ミレニアル世代」が、甲子園の主役となるのである。
近年の高校野球界をけん引しているのは大阪桐蔭高だ。08年夏の第90回記念大会を制すと、12年には春夏連覇、そして14年夏、17年春も制しており「平成最強」との声もある。同校を率いる西谷浩一監督は甲子園通算42勝8敗(勝率.840)と圧巻の数字を残している。甲子園での実績にとどまらず、指導力においても他を圧倒。同校は毎年のように好選手をプロ、大学、社会人へと輩出し、今年3月のWBCにも
藤浪晋太郎(
阪神)、
中田翔(
日本ハム)、
平田良介(
中日)と3選手の同校出身者が日の丸のユニフォームに袖を通した。ほかにも阪神・
西岡剛、
西武・
中村剛也、
浅村栄斗、
森友哉などが活躍。NPBにおける重要な“供給源”と言え、18年のドラフト戦線においても主役に躍り出そうな予感が漂う。
最もネームバリューがあるのは根尾昂である。とにかく、身体能力が・・・
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