選手から指揮官への転身という大きな“変化”の先に、“チーム改革”というさらに大きな任務が待ち構えている。指導経験がないことをハンディだとは考えていない。選手として誰よりも間近にチームを見てきたからだ。そのために、やるべきことは分かっている。 取材・構成=杉浦多夢、写真=高塩隆、上野弘明 選手たちとの変わらぬコミュニケーション
現役引退から即、監督へ就任した。最下位からの巻き返しとチームの再建を託された43歳の若き指揮官は、さっそくさまざまなアクションを起こしてチームを変革しようとしている。 ──現役を引退して監督に就任し、体を動かさない生活にも慣れてきましたか。
井口 ようやく少しは慣れてきましたね(笑)。
──春季キャンプの手応えはいかがでしょうか。
井口 選手にはキャンプ初日から実戦ができる体を作ってきてくれ、ということを伝えていました。まあ初日は雨で室内練習だったのですが、体作りも含めて選手の気持ち、今年に懸ける意気込みは伝わってきましたね。昨年はすべての面でほぼ最下位の成績でしたから、そこを一つずつクリアしていこうということでやってきました。
──監督に就任して最初のアクションが秋季キャンプでの
鈴木大地選手の三塁コンバートでした。
井口 ほかの選手も生かすという意味でも、大地の今後のことを考えても、やっぱりサードが一番合っているんじゃないかなと。昨年はサードのスローイングエラーが多くて、その安定感も含めたら鈴木大地が一番だと思いました。ホットコーナーと呼ばれるチームを引っ張っていくポジションですし、大地には・・・
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