チームが開幕から歴史的な低空飛行を続けた昨季、若き右腕が大きな希望の光となった。迎えた2018年、再建へ向けて動き出したチームの中で、開幕先発ローテーション入りはもちろん、誰もが先発陣の柱へと成長することを期待している。 取材・構成=杉浦多夢、写真=内田孝治、BBM 真っすぐが生命線
先発ローテーションに定着して2年目となった昨季。前年に続き7勝に終わりはしたが、規定投球回をクリアして防御率は3.39とその内容は大幅に良化した。それでも二木康太は「一昨年に比べれば」という枕詞を付けてくる。目指すべき理想のピッチングは、まだ先にある。 ──春季キャンプからオープン戦と調子はいかがですか。
二木 実はオフからキャンプに入るまでなかなかいい真っすぐが投げられなかったんです。「昨年はこうだったかな」と試行錯誤しながら、キャンプ終盤になってようやく感覚が戻ってきて。そこからは少しずつ調子が上がってきていますね。
──それでも、求めるレベルは昨年を上回るものだと思います。
二木 もちろんレベルアップはしたいですけど、上限を上げるというより、最低限のレベルを上げたいですね。昨年はシュートした弱いボールが真ん中に入って打たれる、ということもありましたけど、そういったことをなくす。もっといいボールを投げられるようになるのは周りの人が見ても分かりやすいレベルアップですし、もちろん求めていくところでもあります。でも最低限のボールの質を上げる、毎球同じようないいボールを投げる。再現性を高めることも、自分にとってはレベルアップだと思います。
──昨季は最後まで先発ローテを守り切りました。
二木 周りにはあまり言っていなかったのですが、昨年は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン