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2018年シーズンはこう変わる

【2018新ルール】リプレイ検証「リクエスト」とは? 誰もが満足する公平な判定を目指す

 

今季からプロ野球はリプレイ検証の「リクエスト」が導入され、規則部分では「二段モーション」の項目が反則投球から除外、申告敬遠制により投手が4球投げなくて済むようになった。そこで、ここではリプレイ検証は友寄正人審判長に二段モーションと申告敬遠制は井野修日本野球規則委員に、導入までの経緯などを聞いた。すっきりした頭で2018年シーズンを迎えられるはずだ。
写真=BBM

リプレイ検証を求めるときは、監督が手で四角を作り球審に伝える。判断される映像はオーロラビジョンでも流され、選手たちや観客もそのプレーを見られるようになった


判定を正しい方向へより客観性を求めて


 2017年11月13日にNPBより「リプレイ検証制度=リクエスト」についての通達が各報道機関に送られた。その中で「はじめに」という序文でこういう件がある。

(原文ママ)
【最近の映像技術の進歩により、鮮明な中継映像やリプレイ映像がテレビで放送されるようになり、テニスやバレーボールなど、スポーツ界においてもリプレイ検証が導入されるようになってきました。野球界においてもMLBなどが数年前から導入しており、プロ野球界でも判定に対し、より客観性を求める声が強くなっています。

 リプレイ検証制度「リクエスト」はテレビの視聴者、球場のファンそして選手・監督がそれぞれに満足できる公平な判定を目指すとともに、過多なリプレイ検証要求行使を減らし、テンポの良いゲームを展開することを目的に導入するものです】

 アメリカの4大プロスポーツやオリンピックでもビデオによる判定が一般的になってきている中、MLBも3年前に本格的に導入。日本のプロ野球がその流れに逆らうことは、時代に反しているとも言える。この制度導入は、いわば自然の流れだろう。

 友寄正人審判長は「リクエスト制について、(さまざまな方面から)審判に打診がありました。審判の中にも多少の反対意見もありましたが、みんな納得してやろう、と。審判の原則として、正しいほうに変更できるなら、変更しましょうという考えが大前提にあります。それでやっていこうということになりました」という。

 リプレイ検証をするときには・・・

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