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アーティストへ転身した野球人

小山翔吾(亜大→歌手) 白球をマイクに持ち替えた「超大物新人」

 

DEENのボーカル・池森秀一氏がプロデュースする超大物新人が2月10日、『今すぐに逢いにゆくから』でデビューした。亜大出身の元投手は、類まれな才能の持ち主。デビュー2曲目はTBS系のプロ野球中継テーマ曲に決まり、順調にプロの道を歩み出している。(文中一部敬称略)
取材・文=岡本朋祐、写真=中島奈津子


レコーディングに生かされた神宮登板


インタビューは東京都内の所属事務所で行われた。レコーディングスタジオが併設されており、ここが小山翔吾の歌声、音源の制作現場である。「人の心を動かす歌を歌うことが自分の目標で、そういうアーティストになりたい。一人でも多くの方に聞いていただき、夢を追うきっかけになってもらえれば、うれしいです」小山も一途な夢を、実現させた。

 背番号33。亜大野球部では31番以上は「着け番」と言われる。現在はすべてのユニフォームにあらかじめ数字が刺繍されているが、かつては30までは「登録選手」として事前に用意され、31番以上は高校野球のように、背番号を縫いつけていた。だから「着け番」。時代が変わっても、呼称は変わらない。つまり、ベンチ入りの定着メンバーではない。努力を重ね、チャンスをつかみ取り、全員から認められた“証し”なのである。


 2015年秋の開幕戦(専大1回戦、9月2日)。2年生右腕・小山翔吾は、初めて神宮のベンチに入った。同夏の北海道・釧路キャンプでのアピールが実り、オープン戦でも結果を残し、背番号33が手渡された。試合前、亜大・生田勉監督からは・・・

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