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伊東勤のプロフェッショナル配球考

伊東勤コラム「経験の浅さが露呈した日本ハムの若きバッテリー。ミスを勝負どころで教訓にすれば問題ない!」

 

5回表に一挙に3点を失った清水[左]、加藤の日本ハムバッテリー。失敗を今後の糧としたい


今年の戦いを占う意味でも大事な役目


 2011年以来、7年ぶりに「配球考」の連載復活となりました。毎週だった当時に対し、月1回ですが、ボリュームが約2倍になります。その配球の背景をより詳細に分析するとともに、ペナントレースにおいてどのような意味を持ったかにも触れていきたいと思います。第1回は開幕カードから、4月1日に札幌ドームで行われた日本ハム対西武の一場面にクローズアップしていきます。

 日本ハムが本拠地2連敗で迎えた一戦でした。今季は大谷翔平選手がメジャー・リーグ、エンゼルスに移籍。昨季までの5年間で同一シーズンでの「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」の離れ業を2度も演じた投打の軸を失っています。チームには大きな転換点となるシーズンですが、開幕投手にブライアン・ロドリゲス、2戦目にはニック・マルティネスと来日1年目の両外国人投手を立てて落としていました。

 3戦目の先発は社会人野球出身の3年目、25歳の左腕の加藤貴之投手でした。昨季までの2年間は7、6勝ともう一皮むければエース格になれるところまで来ています。試合前に栗山英樹監督に話を聞くと「今年の戦いを占う意味でも大事な役目」と期待感をにじませていました。

 チームでは今季初の日本人の先発投手でした。どうしても外国人は「助っ人」のイメージが強く、ベンチとしては日本人で軸となる選手が欲しいものです。大谷選手が抜けて迎えるシーズンということで、栗山監督の言葉は一層切実に聞こえましたね。

 リードするのは高卒4年目の21歳、清水優心捕手。こちらも中日にフリーエージェント移籍した大野奨太捕手の穴を埋める存在として・・・

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