ドラフト1位で阪神に入団した1年目、62試合に登板した榎田大樹。だが、その後、左ヒジ手術などもあり、納得のいくボールが投げられなくなった。昨年の一軍登板はわずか3試合。しかし、腐らずに練習を重ねた31歳左腕に開幕直前、西武へのトレード話が舞い込む。そして、いま、新天地で華麗なる復活を遂げた。 取材・構成=小林光男、写真=大泉謙也、大賀章好 在籍8年目を迎えていた阪神を去ったのは“円周率の日”だった。3月14日朝、二軍本拠地の鳴尾浜球場。榎田大樹は西武へのトレードを通告され、タテジマのユニフォームに別れを告げることになった。 「びっくりしましたけど、また西武でひと花咲かせられるように頑張りたい」 3・14――。その日は「円周率みたいに永遠に仲良くいられたら」という願いを込めた結婚記念日でもあった。6回目のメモリアルデー。愛妻は「結婚記念日にトレードされるプロ野球選手なんて、なかなかいないよ」とほほ笑んでくれた。 2011年にドラフト1位で阪神に入団しましたが、もともと僕は・・・
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